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エンジニアから未経験の人事で躍動するCoE。選考者インサイトに基づいた採用イベント実施で承諾数2.7倍を実現する企画力

2025.06.06
  • ワタナベ

    ワタナベ

    広島大学出身。前職はグローバルITベンダー企業で運用・保守エンジニアとして20名の多国籍チームでPMO業務を担当した。多様な価値観を持ったメンバーがいる環境での協働体験から、次第に組織・人事領域に関心を持つ。人事採用の役割を持ちながら、他の人事業務にも挑戦できる点に魅力を感じクーリエにジョイン。現在は人事・採用担当として81名集客の1day選考会を企画・実現し、今後は組織開発に挑戦している。

挑戦機会の不足に悩んだエンジニア時代

ワタナベさんは前職ではITベンダー企業でエンジニアをされていたそうですね。当時はどのような業務を担当されていましたか?

IT業界のグローバルITベンダー企業で、運用・保守エンジニア職のメンバーとして勤務していました。主要クライアントは大手生命保険会社で、自社開発のほか、パッケージサービスのアプリケーション・ソフトウェアの運用保守を担当していました。

具体的には、クライアントから報告のあったエラーやバグの対応、パッケージの場合は企業の担当者と連携してエラー解消に努め、さらにインシデントや障害原因の分析とクライアントへの報告資料を作成していました。

またPMO業務も兼任していたので、プロジェクト進捗やドキュメント管理を行ったり、PMがクライアントへ報告する資料作成、プロジェクトのタスク整理やマニュアル作成なども担当していました。

在籍していた企業は従業員数が約1,000名規模で、そのうち約半数の500名ほどが外国籍のメンバーでした。特にインド出身のメンバーが多く、中国、韓国、ヨーロッパ出身の方々も多く在籍しており、日常的に多様な文化や価値観に触れる環境でした。

私が配属されていたチームも、日本人3名のほか韓国・中国・インド出身のメンバー、さらにインドのオフショア拠点とも連携する合計20名規模の多国籍チームでした。このような環境で働く中で、仕事に対する価値観や働き方の違いに触れ、多様性の面白さと同時に、コミュニケーションや意思決定の難しさも実感しました。

順調にキャリアを積んでいるように見えますが、転職を考えるようになったきっかけは何だったのでしょうか?

それに加えて、もともと「仕事に打ち込みたい!」と思ってIT業界に飛び込んだのですが、保守を行う業務の性質上、受動的な面を感じたことも大きなきっかけでした。また障害やインシデント対応がない時間はセルフラーニングを推奨されており、動画視聴をしていることが多かったんです。

さらに前職では、クライアントとのやり取りが中心で、かつフルリモート勤務だったため、徐々に会社への帰属意識が薄れていることを感じていました。

自分の求める環境には足りないと考え、次は能動的に多くの領域に挑戦することができて、仕事に全力で打ち込める会社に転職しようと考えました。

なぜエンジニアからコーポレート職へキャリアチェンジしたのでしょうか?

今後のキャリアを考える中で、「人」を軸にした価値創出に携わりたいという想いが強まり、人事・採用というキャリアに進むことを決意しました。

この領域へ関心を持つようになったのは、前職での多国籍チームでの経験が大きく影響しています。異なる価値観を持つメンバーと力を合わせてチームとして成果を出せた経験は非常に大きな学びとなり、多様な人材が互いの強みを活かしながら力を発揮できる組織づくりに強い関心を持つようになりました。

また、大学・大学院時代には5年間スターバックスでアルバイトをしており、その中で新店舗の立ち上げにも携わりました。立ち上げ当初のチームメンバーと共に、お客様に選ばれる店舗を目指して試行錯誤を重ねていく中で、「人」や「チーム」が組織に与える影響の大きさを実感し、人材や組織づくりに対する関心の原点となったことを、改めて思い出しました。

クーリエの入社理由は、人事採用の役割を持ちながら、他の人事業務についても挑戦できるチャンスがある点です。今回の転職で叶えたかったのは自分の成長に限界を作らないことだったので、クーリエでは自分のやる気さえあれば挑戦できることはたくさんあるなと感じました。

人事・採用は未経験ということもあり、転職活動自体も苦労しました。その中でもクーリエは人のもつ可能性やポテンシャルを信じてくれる会社だなと一番感じることができました。面接の中で自分が働いているイメージを一番持つことができたのも決め手の一つです。

未経験から1day選考会で81名を集客。データ重視の環境で成果を実現

入社後はどのような業務を担当され、どんな成果を上げてこられましたか?

現在は人事・採用担当のメンバーとして、月平均約100名の候補者を対象に、候補者の選定から面接まで、採用に関する全般の業務を行っています。

具体的には、書類選考通過者の面接日程調整、面接前後のフォローメール送信、一次面接官としての候補者評価、そしてカジュアル面談での会社説明まで、採用プロセスの川上から川下まで一貫して担当しています。

クーリエが事業拡大をするうえで、優秀な人材を獲得していくことが必要です。採用は単なる「人数確保」ではなく、クーリエの魅力を候補者に伝え、入社後スピーディーに活躍できる環境を作り出す役割があります。

特に成果を出した経験は、転職市場の閑散期である4月に開催した1day選考会の企画立案と実施に取り組んだことです。営業職の採用目標に対し、従来の個別選考では6割程度しか確保できていない状況に対し、抜本的な解決策を模索しました。

発想の転換点となったのは、面接時に聞いた候補者の生の声でした。それによって以下のような課題が浮き彫りになりました。

候補者との面接で浮き彫りになった共通課題


・候補者: 「平日は現職が忙しく、有給を取りづらい。でも転職は急いでいる」
・クーリエ: 採用スピード向上と優秀な候補者の他社流出防止が急務
➡従来の選考プロセスでは双方のニーズに応えられない構造的な問題が存在

そこで、「候補者の時間的制約」と「当社の採用スピード」という2つの課題を同時解決できる施策として、日曜日開催の1日完結型選考イベントを発案しました。

設計にあたっては、従来の選考プロセスを抜本的に見直しました。通常の「書類選考 → 一次面接(1週間後)→ 二次面接(さらに3~4日後)→ 最終面接(さらに3~4日後)」という約2週間のプロセスを1日に凝縮。午前中に会社説明(取締役の須貝が45分間で事業戦略から働く環境まで詳細に説明)、午後に面接(一次・二次・最終を各30分で実施)、そして当日内定出しまで完結させる構成にしました。

社内では「選考の質が下がるのでは?」「応募者が集まらないのでは?」といった懸念も上がったのですが、過去3ヵ月の候補者アンケートを分析し、「選考期間の長さがネックで他社を選んだ」というインサイトを示して理解を得ました。

また、1日で集中的に候補者と向き合うことで、「より深い相互理解が可能になる」という新たな価値提案も併せて提示しました。

集客面では、転職市場の季節性を逆手に取りました。2〜3月の繁忙期に比べ、4月以降は候補者一人当たりへの丁寧なアプローチが可能になります。

そこで、以下のように集客のための施策を行いました。

当日の運営では、受付から面接終了まで5時間のタイムスケジュールを15分刻みで管理。参加者を午前・午後の二部制に分け、面接官1名、運営スタッフ2名で臨みました。

私は香盤表を用いて全体の進行管理を担当し、「面接の待ち時間を有効活用していただく」ため、人事担当者と転職や実際のクーリエの環境などについてざっくばらんに話す機会を設けるようにしました。

結果として、通常の月間入社者数に対し、1日で2.7倍の成果を上げることができました。これは「じっくりと会社理解を深めてから入社判断をしていただいた」ことの証明だと考えています。

この経験を通じて、「制約をチャンスに変える発想力」と「データに基づく企画の説得力」を身につけることができました。現在は、この成功事例の他職種の採用への横展開も検討しています。

入社前に抱いていたベンチャー企業のイメージと、実際のクーリエの組織文化にギャップはありましたか?

正直入社前は、ベンチャー企業というと割と勢いやノリの体育会っぽい要素があるのかなという先入観がありました(笑)。

ただ、入社してみるとそのようなことはなく、数字やKPI管理を徹底している環境で、データドリブンな意思決定を行っていることが印象的でした。採用チームにも日々の行動量のKPIを持っており、自身の業務にも落とし込んでいます。

ファクトや数字を大切にする環境だからこそ、ここからより成長に加速度を付けられる確信を持っています。

コーポレート職未経験からのスタートで、苦労したことや工夫したことはありますか?

未経験からのスタートでしたが、クーリエには主体的にキャッチアップする成長意欲がある人に対して、周りの人がしっかりサポートしてくれる空気があります。分からないことは積極的に質問し、一つひとつの業務を丁寧に覚えていくことを心がけました。

特に人事・採用の専門知識については、日々の業務を通じて実践的に身につけていきました。候補者との面接やコミュニケーションを重ねることで、採用に必要なスキルや視点を養うことができたと思います。

また、前職のエンジニア経験も活かすことができました。システム的な思考やプロジェクト管理の経験は、採用業務の効率化や課題解決にも役立っています。

組織開発のプロフェッショナルとして、全社員のやりがい向上を目指す

今後クーリエではどのようなキャリアを描いていますか?

まずは採用担当として日々の業務の精度やスピード感をもっと高めることが直近の目標です。

中長期の目標では、入社後のオンボーディングや組織開発などに携わる機会を生み出し、クーリエで働くすべての人がやりがいをもって働ける環境づくりにも着手したいと考えています。

現在は面接〜入社日まで関わることが多く、あとは現場で研修が進んでいくため、入社後の活躍を聞くと嬉しい反面、もっと近くで活躍を見たいなと思うようになりました。

自分も前職でモチベーションが低下した時期があり、働くことを楽しんでいる時期とは明らかにパフォーマンスが異なっていると感じたこともありました。そのような経験もあり、仕事を楽しむことができればより高い成果を出すことができ、活躍できる人がもっと増えると感じているためです。

コーポレート職として、クーリエの事業成長にどのように貢献していきたいとお考えですか?

クーリエのコーポレート職として、ヘルスケア業界No.1のメディアプラットフォームを支える重要な基盤として機能していきたいと考えています。

社員が最大限のパフォーマンスを発揮できる環境づくりと、持続的な成長を支える仕組みの構築が私たちのミッションです。人事・採用の領域から、優秀な人材の獲得と定着を推進するのはもちろん、将来的には人事領域のゼネラリストとして幅広く組織の成長を支えていきたいです。

リーダーやマネージャーなどの縦のキャリアパスももちろんありますが、私のようにいろんなことに興味を持つ人間は、人事領域のゼネラリストを目指すキャリアパスもあります。定量面と定性面から部門の状況を把握し、PDCAを常に行える組織づくりに貢献していきたいですね。

最後に、コーポレート職への転職を検討している方へメッセージをお願いします

クーリエは、スピード感をもって主体的に成長したい人にとって最適な環境だと思います!

年齢や性別、社歴に関わらず手を上げることでチャレンジできるチャンスが常にあるのがクーリエのいいところです。やりたいことが明確でなくてもクーリエの環境の中で成長したい!もっと仕事に打ち込みたい!と思ってくれた方なら向いていると思います。

一緒に働く人も多様な人がいるので常に刺激的で自分も頑張ろう!とエネルギーを貰っています。縦割りではないフラットな組織で、所属する部門がありつつプロジェクトメンバーとしてもアサインされる体制なので、さまざまな経験を積むことができます。

コーポレート職として、組織を牽引するジェネラリスト、専門分野のスペシャリスト、経営戦略のストラテジストなど、適性に応じて様々なキャリアパスを描くことができます。

一緒にクーリエと成長したい志を持った皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています!