クーリエism クーリエのヒトとビジョンを伝える

官公庁向け大手コンサルティングファームのマネージャーを経てCOOに。現場の声に耳を傾け、組織改善の好循環を作り出す

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2022年4月27日
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今回の「クーリエism」ではCOOクリハラを紹介します。

国内有数の大手コンサルティングファームを経て、クーリエをリードする最高執行責任者に着任したクリハラ。経産省等の官公庁に対する施策立案や、制度普及プロジェクトを遂行したコンサルタントから転身した彼が語る、クーリエでしか叶えられない目標とは。

国家規模の社会課題解決のやりがいと、外部支援者としてのジレンマ

-前職は官公庁向けのコンサルタントだと伺っています。具体的にはどのような業務だったのでしょうか

一言で言ってしまえば、官と民の「橋渡し」です。

例えば、国内の製造業の企業やメーカーを「不公正な貿易から守る制度」があります。

しかしながら、制度の普及率にはばらつきがあり、政府としても制度を利用する企業側にしても、頭を抱えている状態でした。

主だった原因は、国内企業サイドの認知度の低さと、制度利用をすることの心理的ハードルの高さでした。そこで、アウトリーチ戦略を取り、制度を利用しやすい環境作りと、身近に感じてもらえるようなコンテンツ制作といった施策を打ちました。

私たちが抱えていた課題は、規模も解像度もさまざまでしたが、解決にあたってあらゆる可能性を探ることと、存在し得るステークホルダーすべての視点を持つことが求められました。

課題解決に向けた仮説を立てて、検証し示唆を提示する。複雑なコンフリクトを確実に解いていくような業務が前職のミッションでした。

-マネージャーとしてプロジェクトの指揮を取っていたそうですね。

はい。官公庁調達案件に入札し、案件を獲得。その後、チームメンバーをアサインしてプロジェクトを完遂することがマネージャーとしての責務でした。

マネージャーというと、一般的には「ザ・中間管理職」だと思われがちですが、ありがたいことに大きな裁量を与えられていたので、いわゆる板挟みを感じることなく、多様なプロジェクトを滞ることなく進行できていました。

-なるほど。やりがいのあるキャリアと将来性だと見えるのですが、なぜ転職を考えられたのでしょうか?

そうですね。国家規模の社会課題に向き合うため、この仕事でしか経験できない業務内容はもちろん、大きなやりがいもありましたが、業務を続けていく中で、”解消し難い悩み”が心に根付き始めていました。

「自分の仕事では”外部支援者”の域を超えることはできない」と。

たとえ精魂を尽くした仕事であっても、クライアントの最終的な”意思決定に関与する”ことは難しい。私はそこに歯がゆさを感じていました。

「コンサル」は課題解決することが本業。それならば自身も変えていこう、と。

コンサルでは経験できない「事業成長のための思考の法則」を、当事者として具現化したい

-転職活動では、どのような条件を重視していたのでしょうか。

まず、事業会社であることを第一優先に考えていました。

先ほどお伝えした「制度の話」に戻りますが…国内企業への認知度向上を進めていたなかで、企業があえて制度を利用しない理由も存在していたように感じていました。

民間企業から見れば、ビジネス視点と、政策視点との間に相違があり、一時的な問題解決が企業にとっては「別の新たな問題」を引き起こしかねない複雑な状況が起こっていました。

もちろん体制やリソースといったさまざまな理由がありますが、「事業会社がどのような論理で動いているか」を内側から知らなければいけないのではないか、と考えていました。

正直に言ってしまうと、製造業や商社において長い歴史がある組織での意思決定を行うポジションは、私の年齢よりも一回りも二回りも上になってしまうのが当然ですし、それが実態だと感じています。

そこで、事業会社のなかでも比較的「若い」会社を探していました。

自らの意思決定を行い、これまでの経験の中で培った「思考の法則」を、経営サイドに立って当事者となり具現化し、肌感覚として身につけなければ、更なる自身の成長を見込めないからです。

-他の事業会社からも声が掛かっていたそうですが、クーリエを選んだ理由は?

まず、さまざまな事業会社をリサーチしていく中で、情報格差を無くそうとしているクーリエのコンセプトに興味を引かれました。

介護事業者、行政、介護施設を利用する人に対し、俯瞰的な視点で介護という複雑な情報を届けていることに共感する一方、経産省をはじめとした官公庁案件の制度普及促進のためプロジェクトを遂行した私のバックグラウンドにも近しいものを感じました。

情報を求める方々に、どのようなコンテンツとして仕上げて届けるのか。もちろん扱う領域は違いますが、私が挑戦してきた社会的ミッションも同様でした。

私の能力を活かせるだけでなく、私自身の更なる成長も見込める。まさに望んでいた環境でした。これがクーリエに入社したいと感じた大きな理由ですね。

-入社にあたり、面接ではどのようなやりとりがありましたか?

代表の安田から面接で言われた言葉が印象的でしたね。

「DXっておそらく2016年くらいから頻繁に使われるようになっていますが、クーリエでは特に新しいことではなく、十年以上前からやるべき業務の中で当たり前に取り組んでいた内容だと思うんですよ(笑)」

コンサルにとって、DXなどの横文字は「飯のタネ」なんですよ。そういうイメージを売っているような風潮すらありますから。でも、よくよく突き詰めてみると、「デジタル化することがDXなのか?」「書類が電子化されればDXなのか?」と。

当然ですが、世に言うDXに惑わされる前に、そもそも「会社はどうありたいのか」「事業を通して何をやりたいのか」が根底になければならないと思うんです。

クーリエの面接では、難易度が高いプロジェクトにおいては、事業視点から考えられた無駄のない最小単位でのオペレーション構築や、RPAなどを利用したオートメーション化を実現するための要件定義から現場への定着まで、代表を含め経営幹部がハンズオンで行っている話を面接の際に聞いて非常に驚きました。

実際にジョインしてからはそれ以上で、独自データの分析からオペレーションへの組み込み、デイリーKPIやサマリー、各指標のマトリクスなどをダッシュボードに可視化し、オペレーションでは属人化の回避とシステム主導のBPR、コンテンツにおいては再現性の高い企画立案のフロー構築から市場への流通までのSCM、BPO体制の構築など、あらゆるところで実践的なDXが実現できていると感じました。

経営サイドが「意思決定」だけではなく、デジタル化による効率化、仕組み化を細部まで理解して、エグゼキューションしていることがクーリエの価値だと強く感じました。

-業務の効率化や属人性を排除した仕組み化に関しては、MTGにおいても重要なテーマによくなりますよね

横文字的なバズワードにクーリエは惑わされていないんです。むしろ、外部のコンサルを必要としない体制作りに惹かれました。

デザイナーやエンジニアもいる。SIerやITコンサルもいる。デジタル広告運用に強いWebマーケターもいる。動画コンテンツディレクターや編集者も。事業を作り出すコアな業務のほとんどを、インハウス化できている状況なんです。これは本当にすごいことです!

私はコンサルタントとしてのプロフェッショナルですが、私から見てもコンサルが要らない会社だという印象でした(笑)。事業会社自身でそのレベルまでオペレーションや仕組み化が磨きこまれているのは稀有な例だと思います。

DXという言葉だけが先行しているのではなく、組織が一枚岩となって仕組み化を推進し、徹底しているということが強い経営を生み出していると言えますね。

入ってすぐに感じたクーリエ「らしさ」

-入社後のお話も聞かせていただけますか。

オフィスの入り口に、ポラロイド写真でメンバー紹介を兼ねた座席表がありますよね。それを就業初日の帰り際に眺めていました。

写真からにじみ出る人物像を推察していましたが、実際に会話をしてみると、本当に種々様々なキャラクター、バックグラウンド、価値観を持っている方が多い会社だと感じました。

会社が抱える様々な業務に対し、多様な人間が有機的に混ざった複合的な空間で、コンサルティング会社にはない熱量と雰囲気を肌で感じています。

-会社の体制についてどのような考えをお持ちですか。

役員だけでなく、全社員が無駄なく過ごすことができる仕組み作りを本気で目指しているように見受けられます。

クーリエでは、じっくりと考えてから行動に移るよりも、あらゆるケースを見るためにすぐに「動く」こと。まずは「全てのカード」をめくってみて、あらゆる可能性を実際に試してみることがありますよね。

そのような中でも、ファクトベースが常に求められ、「多分ここはこんな感じだろう」という進め方は決してせず、自分たちの目でしっかりと見えるまで「やり抜く」のです。

この何事も「徹底し追及する」ことがクーリエの強さであり、私が求めていた事業会社で得たい経験だったのだと、改めて強く実感することができました。

-なるほど。そんな望んでいた環境の中で、COOとして何を実現していきたいですか?

まずは、仕事で起こるあらゆる事象をポジティブに捉えることの重要さを全社員に伝えたいです。これは私自身がコンサルティング会社で学んできたことでもあります。

仕事を進めるなかで、思ったような成果が得られずに上長から指摘されるとき、自分自身では納得できないこともあるかと思います。

ただし、この「成果が出せなかった」「指摘された」という結果を、どう捉えるかで後の成長スピードや仕事の質が大きく変わります。私もコンサルティング会社で、そのような経験を数多くしてきました。

失敗を指摘されたとき、「自分の考えはこうだ!」とつっぱねることもできますし、実際にそのようなメンバーと向き合ってきたこともあります。しかし、自分の行動・成果が「指摘されるに値した」という事実は揺るがないんですね。

企業に所属するということは、組織が望んでいる成果を満たせているかどうかで評価が勘案されます。だからこそ、組織としての大きな目標を理解し、自身が求められる成果を精度高く実現することが非常に大事なのです。

一方、部下に対しては、モチベーションも能力も同じ人間は1人としていないということを前提に向き合いたいと考えています。

前職でも、普段の会話から、彼らが考えていることを感じ取るようにしていました。当然ですが業務だけでなく部下の育成も求められていたわけです。

たとえば、部下が何かに失敗してしまった場合、単純に指摘するだけでは上長としては失格です。

必ず次に繋がる何かを具体的な内容に落とし込み、実践させていく。その結果メンバーの視座や解像度が上がっていくことは、マネージャーとして非常に嬉しさを感じていました。

コンサルの経験を活かし、クーリエでも多くのことを実現し、事業会社ならではの課題に挑戦し続けたいです。

クーリエでの取り組みと感じている課題

-現在、取り組んでいることを教えてください。

業務の全体像をつかむ意味も含めて、まだ仕組み化できていない業務を精査し、オペレーションからシステムまでの仕組み化に取り組んでいます。

オペレーションは日々改善が重ねられていますが、仕組み化が追い付いていないことがあります。新しい業務や、これまでの取り組みを変更しようとすると、「楽だから」という理由で、簡単にスプレッドシートでの管理を始めてしまうんです。

そういったことが、業務の数だけ起きてしまう。このため仕組み化が後回しになってしまうことがあります。

そのような現場の状態をキャッチアップし、仕組みを作るだけではなく、現場にしっかりと落とし込んでいき浸透させていくことが、現在の自分のミッションのひとつになっています。

-「すべての業務の実態を把握する」かなり難易度が高いミッションですね。

私は事業部を横断して見ていますが、私の決断のひとつが様々な業務に大きな影響を与えることもあります。

そのため、まずはあらゆる現場の声を聞き、細部に至るまで誰よりも理解するところから始めています。特定の事業部ではなく、事業全体を俯瞰しながら、全体を構成する個々の声を拾います。

あらゆる業務を仕組み化・システム化するにあたって、全体像を描いたり、やらないことを決断したり、必要なことは多岐に渡りますが、スタート地点を決める重要性は最も高いです。

まず全メンバーが、自身の業務を常に仕組み化することを考え、その発想が当たり前になっているカルチャーを根付かせたいですね。業務の改善がさらなる改善を呼び込む好循環が生まれるので。

-COOとしての熱い思いを感じました!そんなクリハラさんは一児のパパさんだと聞いています。

休日は妻と息子と一緒にゆったりと過ごしています。散歩したり、おいしいご飯をみんなで食べたり。普段は全力で事業に向き合っていますが、休日は全力で家族に向き合っています(笑)

ふとした時に、息子がたくましい成長を見せてくれるので、そういうことに幸せを感じています。

-クーリエも100名規模となり、大きな成長を遂げていますね。

このタイミングで入社できたことに大きな意義と嬉しさを感じています。自身の成果がどれほど事業や世の中に影響を与えられるか非常に楽しみです。

いま目指しているのは、「みんなの介護」をはじめとしたクーリエのサービスを誰にとっても身近なものにしたいと考えています。

超高齢化社会において、「介護に携わる」という表現はいささか不毛な時代が来ると思います。介護は誰かの問題ではなく、自分たちの問題となります。生きていく上で困ったことがあったら「みんなの介護」を検索する世界。そんなサービスを展開していく会社にしていきたいですね。

-最後に、クーリエのCOOとしての意気込みをお願いします!

起こるすべてに100%全力で向き合います!仕事のことでも、その他のことでも何でも相談してください。

もしかしたら話しかけづらいと思われがちかもしれませんが、そんなことは一切ありませんので、いつでも声を掛けてください。私からも積極的に皆さんに声を掛けていきます。

誰しも心の中には「こんな風に仕事をしたい」「こんな改善ができたらいい」、そんな考えがあると思っています。

しかし、目の前の業務で忙しくなると、考えをアウトプットすることができず、自分の中に積み上がっていくだけになってしまいます。

だから、私はそれを拾い上げて、誰もがアウトプットして事業や自分の成長を実感できるように促したいと思っています。

こうやって声を出していくことも、仕組み化の一端を担っているんです。全社員に仕組み化するためのマインドセットをしていきます。

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