クーリエism クーリエのヒトとビジョンを伝える

プロダクトやサービスに関わるみんなを幸せにするのがデザイナーの仕事

2020年11月13日
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こんにちは。クーリエで「みんなの介護」をはじめとするサービスのUI/UXデザインに取り組んでいるヒムロです。ノリで美大に入り、インタラクティブな世界に魅了されデザイナーになった私ですが、今ではビジネス目標を達成する成果に重点をおき、ロジックでデサインを組み立てるようになりました。

今日は、そこに至るまでの経緯やデザイナーとして大切にしている価値観についてお話していきます。

自分の漫画で笑うクラスメイトを見るのが好きだった

物心ついたときから絵を描くのが好きでした。中学の頃も授業中に漫画を描いて、こっそりクラスメイトに回していました。それを読んで声を殺して笑うクラスメイトの姿を見るのが好きだったんですね。

自分がつくったもので誰かを楽しませることが好きだったわけです。で、そのノリで美大のデザイン科に入りました。デザイン科を選んだのは、幅広くいろんなことができそうだったから。実際、学生時代にはアニメーション作品や写真など、さまざまな表現に挑戦しました。

2020年末にサポートが終了してしまいますが、当時はFlash(Web上で動画やゲームなどを扱うための規格)全盛期。Web上でインタラクティブかつダイナミックな表現ができるFlashに大きな魅力を感じ、Webプロモーションを手掛ける制作会社にデザイナーとして入社しました。

iPhoneの登場がWebデザインにも変革をもたらした

iPhoneが出てきたことで社会も大きく変わりましたし、Webデザインの領域にも多大な影響がありました。インパクト重視なWebデザインは徐々に消え、ユーザーの行動やインサイトを深く考慮したロジカルなデザインが強く求められるようになりました。

自分としても、表層的な意匠だけでなく、物事の背景をよく理解し、根本的な問題解決につながるようなデザインを戦略的に構築したいと思うようになっていきました。

そして、メガベンチャーや東証一部上場企業で、「ビジネスとしてのデザイン」に磨きをかけていくことになりました。

社会的意義があることが重要になる

社会人経験を重ねると、「何をやるか」が重要になってくるんですね。どうせやるなら社会的に意義のあること、老若男女に届くことをやっていきたくなるわけです。

次に転職するなら、広く公共性を担保して多くの人を支えられるような分野がいいなと思っていました。また、会社的にもデザイン的にもこれからスタイルを確立し、成長していけそうなところを探していました。そうして辿り着いたのがクーリエでした。

採用情報や面接時からのクーリエの印象は、真面目なことをやりながら遊び心もある会社といった感じでした。

社会的にますます重要になってくる介護という領域で、気負いすぎず、楽しみながら日本の未来に貢献できる仕事に携われると思いました。

最初の仕事がいきなりロゴのリニューアル

入社してまず取り掛かった大きな仕事が、みんなの介護のロゴのリニューアルでした。ブランドの中核とも言えるロゴを自分の手で刷新することになるとは、嬉しい驚きでした。

デザイン関係の業務は、依頼者とデザイナーとの間で齟齬が生じやすいものですが、クーリエには食い違いが起こらないような仕組みと体制があるため、常に完成形をイメージしながら目の前のことに注力できています。

また、クーリエは経営層との距離感も近く、いつでも気軽に直接意見を聞ける環境があります。そのため、手戻りも少なく、非常にスピーディーな開発ができています。

入社した当時はデザインのルールもあまり整っていなかったので、各UIパーツをコンポーネントとして設計し、拡張性と汎用性の高いUIシステムとして再定義しました。ただし、どんなにシステムの精度を高めてもいつかは必ず古くなってしまうものです。来たるべき変化に迅速に対応できるよう、柔軟なシステム設計に配慮しています。

業務にはスピード感が求められますし、仕事量も決して少なくありません。ですが、やるべきことややりたいことがたくさんあることが、モチベーションの源泉にもなっています

デザインの力で関係者みんなを幸せに

僕は、関係者みんなを幸せにするのがデザイナーの仕事だと思っています。根底にどんな問題があるのかを見据えて、解決策を形にしていくのがデザインです。

例えばお問い合わせフォームひとつとっても、ユーザーに対しての視覚的な配慮はもちろん、入力の煩わしさや個人情報を提供することに対する心理的な負担にまで配慮しなければなりません。また、お問い合わせを受けたクライアント様には、管理画面上でその内容をすぐにお知らせし、スムーズに返信を促せるようなUIにしておくべきです。

そういった一連の流れが滞りなく行われ、各ステークホルダーにご満足いただいた上で、最終的に自社の収益につながる所までデザインは責任を持たなければなりません。誰かに損をさせたり不快にさせたりするものを、良いデザインとは呼べないでしょう。

ユーザー体験を設計するUXデザインの方法論についても積極的に社内に浸透させ、全社的に総合的なデザイン力を強化していっています。

裏表ない誠実なメンバーと「確かな価値」を届けることに注力

クーリエのメンバーは真面目でひたむき。体裁にこだわらず本質的で、裏表のない誠実な人ばかりです。浮ついた感じもないのが自分には合っています(笑)。

派閥も忖度もなく、無理な人付き合いもありません。

クーリエの企業理念は「確かな価値を多くの人へ」ですが、実際にその理念に正面から向き合っている人が集まっています

2020年には既存事業とのシナジーを活かしたHRプラットフォームサービス「みんなの介護求人」をリリースしましたし、私自身も関心のあったEdtech領域の介護福祉士国家試験対策サイト「ケアスタディ」も公開しました。

これからもクーリエのサービスは幅を広げ、成長していきます。どのサービスもユーザーやクライアントに末永く愛されるものになるよう、総合的なブランディングに寄与するデザインに挑戦し続けたいと思っています。

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