
売上1.7倍を実現したコンテンツマーケターからPdMへの転身。工数70%削減のBPRで証明した仮説検証サイクルの圧倒的実行力
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アオイ
アオイ
前職では株式会社マイベストでコンテンツマーケティングを担当し、累計500製品超の実機テスト検証を通じてイヤホン・ヘッドホンカテゴリの売上を68.7%向上させた。より上流のプロダクト戦略に関与したいという想いからクーリエにジョイン。現在はプロダクトマネージャーとして「みんなの介護求人」の改善を担当し、GA4×BigQueryを活用したデータ分析とUI改善提案を実施している他、キャリアコンサルタントの業務フロー改善では、大幅に業務効率化を実現した。プロダクト単位ではなく事業全体をどう伸ばすかに視座を上げ、将来的には自分の手で新規事業を立ち上げることを目標としている。
成果を出しても満たされない想い。より上流の課題解決を求めて
アオイさんは前職でコンテンツマーケティングに携わり、大きな成果を上げていたそうですね。具体的にはどのような業務をされていたんですか?
前職では株式会社マイベストで、家電・オーディオ製品を中心としたコンテンツマーケティング職として勤務していました。SEO戦略の立案から記事企画・ライティング、商品比較検証、効果測定まで一貫して担当していて、かなり幅広い業務に携わっていました。
特に印象的だったのは、実機テストでの徹底的な検証作業ですね。累計500製品超を自社購入して検証フローを構築していました。イヤホン・ヘッドホンの場合は、共通プレイリストで試聴するだけでなく、ダミーヘッド測定器で周波数特性を可視化したり、電車ノイズを再現した環境でANC性能を定量評価をしていました。
空気清浄機の検証では、オフィス内でスモークマシンを使って人工煙を充満させ、粒子計測器で残留濃度を時系列で測定していました。ある日、煙の量を調整し損ねてフロア全体が真っ白になってしまい、火災報知器が鳴らないかヒヤヒヤしたこともありました(笑)。
でも、そうした「実験」のような検証を通じて得たデータをスプレッドシートに正規化し、レーダーチャート化して記事に反映させることで、ユーザーが本当に求める情報を届けることができたと思います。
充実されていたように思えますが、なぜ転職を考えるようになったのでしょうか?
確かに数字的には大きな成果を上げることができていましたし、UI/UX改善の提案が実現してユーザー体験の向上にも貢献できていました。でも、成功体験を重ねる中で、ある疑問が湧いてきたんです。
「なぜこの施策をやるのか? そもそもこのサービスは誰に、どんな価値を届けたいのか?」
こうした上流の問いに答えられないもどかしさを感じるようになりました。コンテンツ制作・SEO改善で成果は出せているけれど、より本質的なプロダクト戦略や事業全体の意思決定に深く関与したいという想いが日増しに強くなっていったんです。
また、自分なりに新たな挑戦や変革を提案しても、中長期的な変革よりも短期的成果が優先される傾向があり、「ゼロイチ」で大きな価値を生み出すプロダクト開発を主体的にリードしていくには限界があると感じ始めました。ボトムアップでの提案に構造的な限界を感じたのも、転職を決意した大きな理由でした。
最も強く感じたのは、「もっと本質的な課題に対して、手触り感のあるアプローチで向き合いたい」という想いでした。

数ある転職先の中で、なぜクーリエを選んだのですか?
転職活動では「本質的な課題に手触り感を持ってアプローチできる環境」と「裁量とスピード感のある挑戦環境」を軸に企業を探していました。その中で出会ったクーリエは、私が求めていた要素が非常に高いレベルで揃っていると確信できたんです。
まず、面接でCPOの入江から、クーリエではPdMに限らずメンバー全員がユーザーの本質的課題に深く向き合い、自ら企画を立ち上げて推進していく文化があると聞きました。個人の意志と行動がサービスの形に直結する環境は、まさに私が求めていた「手触り感のある課題解決」そのものでした。
さらに魅力的だったのが、役員陣との距離の近さです。先輩社員であるハセベから「役員からの壁打ちで毎週揉まれている」という話を伺い、高い視点で物事を考える力を日々鍛えられる成長環境があることを実感しました。
そして何より、「どう進めるべきか」をフラットに議論できる環境に強く共感しました。役職や立場にとらわれず、ビジネスとして最良かを起点に対話がなされ、失敗を恐れず挑戦し、素早く学びに変える現場文化が根づいていることが決め手となりました。
データ分析とUI改善で業務効率を劇的に向上。プロダクトマネージャーとして価値創造を実現
クーリエではどのような業務を担当されているのでしょうか?
現在は「みんなの介護求人」のプロダクト改善およびSEO施策を担当しています。マーケティング・プロダクト・データ分析の知見を掛け合わせて、ユーザー行動データから改善仮説を立て、UI・導線・コンテンツ・SEO施策を通じて「成果につながるユーザー体験」を構築することが私の役割です。
具体的には、オーガニック流入最大化のためのSEO戦略立案と実行、GA4×BigQueryを活用したユーザー行動分析、そしてKPI設計と管理を行っています。例えば、セッション遷移パターンの可視化や、検索→詳細→応募のファネル分析を通じて、コンテンツ・UI単位での改善インサイトをレポート化し、定例MTGで共有しています。
UI改善提案も重要な業務の一つです。検索結果ページや求人詳細ページの改善を行っていて、特に地域選択UIの改善では、これまでモーダルで開く形式だったものを、ビジュアル化されたセレクトボタン形式に変更しました。この改善により視認性が向上し、地域絞り込み機能の活用率が上昇して「求人票の探しやすさ」の向上に寄与できました。
KPI設計から分析・改善まで一貫して関わることで、「見える成果」と「本質的なユーザー価値」を両立させることを常に意識しています。
入社後に特に成果を出したプロジェクトについて教えてください
最も手応えを感じたのは、求職者の選考状況管理における業務フロー最適化プロジェクトです。
入社してしばらく経った頃、CaCリーダーが複数のモニターを行き来している姿を目にしました。この光景に疑問を持ち、詳細な現状分析を実施したところ、以下のような課題が判明しました。
・リーダーの妥当性チェック:1日60〜90分(年間240時間相当)
・1件あたり処理時間:2分28秒
・月間処理件数:約400件
しかし、数字以上に深刻だったのは、現場ヒアリングで明らかになった「情報収集・整理に割く時間の多さ」でした。「求職者の詳細情報を複数画面で確認する必要があり、判断に必要な情報の収集だけで時間がかかってしまう。求職者の人生に関わる判断だからこそ、慎重に情報を確認したい」という話から、単純な時間短縮では根本解決にならないことが明確になりました。
課題の根本原因は「認知負荷の分散」にありました。リーダーが複数の情報源から断片的に情報を収集し、頭の中で統合して判断する必要があったのです。
そこで「一目見ただけで適切な判断ができる情報設計」をコンセプトに、以下の改善を実施しました。
・色分けステータス表示:進捗状況を瞬時に判断(緑:順調、黄:要注意、赤:緊急)
・選考ステータスの記述方式変更:自由記述を選択式に変更し、重要情報を構造化
・ページロード最適化:初期表示時間を3.2秒から0.8秒に短縮
まとめると以下のような定量的な成果を出すことができたのです。
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改善前の「確認のための確認」から、戦略的な候補者価値向上施策への議論へのシフトが実現したのです。リーダーからは「判断の質を高めることに集中できるようになった」との評価を得ました。
現場の声に根ざした改善仮説立案から仕様落とし込み、定量的成果測定、継続改善提案まで一連のサイクルを自ら完遂で、業務効率改善だけでなく、選考の流れそのものを滑らかにする設計ができたことに、大きな手応えを感じています。
前職とクーリエで、働く環境にギャップを感じたことはありますか?
実は、良い意味で予想を大きく上回る環境でした。入社前は、直属役員との週2回程度の壁打ちが中心になるだろうと想定していたのですが、実際には入社後すぐに社長や役員と直接会話する機会があり、役員との距離が予想以上に近かったんです。
特に驚いたのは、常に対話の中で意思決定が進むフラットな組織文化でした。ビジネスに対する視座や判断基準に触れる機会が多く、単に行動するだけでなく、「なぜそれをやるのか」「ROIが見合うのか」といった”意味のある行動”が常に求められていることを実感しました。
最初はその思考の深さについていくのが大変でしたが、今では「なぜこの意思決定なのか」「今、何にリソースを使うべきか?」を自分なりに問い直しながら動く習慣が身につきました。ビジネスパーソンとして一段階視座が上がった感覚があります。
どこにリソースを投下するかを経営視点で考える力が求められる環境は、想像以上に刺激的で成長につながっています。
マーケティングの知見を活かした未来への挑戦
今後のキャリア目標について聞かせてください
将来的には事業責任者としてプロダクトとチームの両輪をリードできる人材を目指しています。これまで培ってきたKPI設計・仮説検証・UI/UX改善などの経験を活かして、複数プロダクトを横断的に成長させる立場へとステップアップしていきたいと考えています。
複数のプロダクト改善経験を通じて気づいたのは、「機能の実装」「KPIの達成」だけでなく、「ユーザーにとっての本質的な課題解決をどれだけ継続的に実現できるか」が最重要だということです。仮説立案→ユーザー行動観察→改善施策実行のサイクルで、「自分の思考と意志で、誰かの選択や行動を前に進めることができる」面白さと責任を強く実感しました。
そこから自然と、プロダクト単位ではなく「事業全体をどう伸ばすか、チーム全体でどう勝ちにいくか」という視座が芽生え、「自分の判断とリードでチームとプロダクトの両輪を育てる」ことを目標とするようになりました。
そして最終的には、自ら事業を立ち上げることも視野に入れています。小さな仮説からスピーディーに検証を重ねながらユーザー課題を解決するプロダクトを形にしていく。そうした経験を積み上げた先に、自分自身の意思と責任でまだこの世に存在しない価値を社会に届けることが最終的なキャリアゴールです。

アオイさんが考える、クーリエのマーケティング職の魅力はどんなところにありますか?
クーリエのマーケティング職の最大の魅力は、「手を挙げれば任せる」という文化があることです。自らのアイデアを形にし、ゼロからイチを生み出す経験や、部門を越えたプロジェクトをリードする機会に恵まれています。
縦割りではないフラットな組織で、所属する部門がありつつプロジェクトメンバーとしてもアサインされる体制なので、適性に応じてさまざまなチャレンジが可能です。組織を牽引するジェネラリスト、CRMのスペシャリスト、マーケティングのスペシャリストなど、多様なキャリアパスが拓かれています。
特に印象的なのは、経営陣との距離の近さです。役員陣との日常的な対話や質の高いフィードバックを通じて、経営レベルの視座や意思決定プロセスを間近で学ぶことができます。これは将来的に事業責任者を目指す私にとって非常に貴重な経験です。
そして何より、ヘルスケア業界という社会的意義の高い分野で、テクノロジーの力を使って本質的な課題解決に取り組めることです。データやデジタルを活用した顧客獲得・CRMの設計から、ユーザー行動データに基づくシナリオ設計やスコアリングモデルの構築まで、マーケティングの最前線で挑戦できる環境が整っています。
最後に、マーケティング職を志望する方や、キャリアチェンジを考えている方へメッセージをお願いします
クーリエは、「なぜ?」を常に問い続け、本質的な課題解決に情熱を燃やせる方にとって最高の環境です。表面的な対応ではなく、経営視点も含めた深い思考ができる方、高い当事者意識と主体性を持って自ら課題を見つけ、周囲を巻き込みながら解決策を実行していける方には、必ずチャンスが与えられます。
「テクノロジーの力でヘルスケア業界の課題解決に貢献したい」「将来は自ら事業を立ち上げ、社会に新しい価値を提供したい」「SEOやマーケティングスキルを磨き、その道のプロフェッショナルになりたい」――そんな一人ひとりの野心的な目標が尊重され、それを実現するための挑戦が奨励される文化があります。
現状に満足せず、常に新しい挑戦を求め、自らの手で大きな価値を創造し、多様な目標を持つ仲間たちと切磋琢磨しながら共に成長していきたいと願う方にとって、クーリエは最高の環境だと思います。
キャリアチェンジをすることは不安もあるかもしれませんが、その分学べることも多いことを私自身が実感しました。今の仕事に閉塞感を感じているなら、思い切って一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
あなたのユニークな目標と情熱、そしてチームへの貢献意欲を、私たちは心から歓迎します!一緒に未来を創りましょう!