サムネイル - 調理師からデータ×熱量で成果に繋げきる営業へ。入社半年で即成果を出した彼が語った“事業をドライブする”リーダーシップ論

調理師からデータ×熱量で成果に繋げきる営業へ。入社半年で即成果を出した彼が語った“事業をドライブする”リーダーシップ論

2025.05.19
  • キタムラ

    キタムラ

    法政大学出身。コントラクトフードサービス業界で社員食堂の店長として売上を1.3倍に引き上げた経験を持つ。マネジメント志向の強さから、「数字にこだわった営業職」を求めクーリエに入社。現在はキャリアコンサルタントとして、「熱量ゴリ押し」と「人物プッシュ」の強みを活かし、求職者と施設のマッチングに取り組む。業務の効率化につながる架電リスト改善など、データ分析を通じた業務改善にも注力。2025年4月からはリーダーとして、チームのKPI達成支援にも力を入れている。

食堂運営からキャリアの転機へ

前職でコントラクトフードサービス業界で働いていたそうですね。どのような業務をされていたのですか?

前職では、コントラクトフードサービス業界で社員食堂の運営に携わり、店舗の責任者も経験しました。食堂運営全般のマネジメントが主な役割で、具体的には、イベント企画やオペレーション改善、売上管理、フードコスト管理などを担当していました。最も忙しい時には、一人で200食の調理を行うこともありました。

学生時代にトレーナーを目指していた経験から食事や健康に関心があり、「食」を通じて社会に幅広く貢献できる点に魅力を感じてこの業界に入りました。お客様の昼時間の満足度を高め、午後からの仕事へのモチベーション向上を支援したいと考えていたんです。

転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか?

前職には魅力的な面も多くありました。個人の裁量が大きく、献立作成や販売価格の変更などを自分の判断で行えたことは楽しかったですね。現場に立ちながらお客様のニーズに応えるメニュー開発ができる点や、売上に直結する施策を日々試行錯誤できる環境には、大きなやりがいを感じていました。

しかし、キャリアの転機となったのは昇格のタイミングでした。昇格にあたり「調理が必須」という条件が提示されたのですが、私のキャリア志向は「調理士」ではなく「マネジメント」だったんです。そこで大きなギャップを感じました。

実際に、マネジメント業務と並行して調理業務の割合が徐々に増えていく中で、自分の描いていたキャリアプランとの不一致を感じるようになりました。「このままでは自分が目指すキャリアを実現できない」と考え、20代のうちにチャレンジしたかった営業職に挑戦しようと転職を決意しました。

クーリエを選んだ理由について教えてください

転職を考えた際に「20代のうちに数字にこだわった営業職に挑戦したい」という思いがありました。また、「大きく成長している会社・環境に飛び込むことで自分自身も成長したい」という気持ちも強かったですね。

クーリエを選んだ理由は大きく3つあります。まず、成長産業である福祉業界に魅力を感じたこと。次に、急成長している企業だったこと。そして、最も心を動かされたのが営業スタイルでした。

「属人性の高いゴリゴリの営業」ではなく、「頭を使ってデータを分析する」方針に惹かれました。データに基づいて根拠を持った行動変容ができる点が、自分の考え方とマッチしていると感じたんです。

学生時代から人の転機に関わる仕事に興味があり、「人の転職」や「不動産」など人生の一大イベントに関わる仕事がしたいと考えていました。キャリアコンサルタントが求職者と施設の間に立って進める点に魅力を感じ、この職種を選びました。

データ分析と熱量で結果を出す

キャリアコンサルタントとしての現在の業務内容について教えてください

現在はキャリアコンサルタントとして、介護業界での求職者と施設のマッチングに携わっています。具体的には、求職者の方には希望の働き方や条件をヒアリングし、適切な求人提案や面接対策、入社までのサポートを行っています。

施設側には採用ニーズのヒアリングや求人内容の調整、求職者の紹介、選考プロセスのフォローを担当しています。求職者と施設双方の課題を正しく把握し、質の高いマッチングを実現することが重要な役割です。

今年4月からはチームリーダーとしてメンバーのKPI達成支援や業務改善の推進にも力を入れています。チーム全体のパフォーマンス向上に向けた取り組みも進めているところです。

入社後ギャップを感じたことはありますか?

最も驚いたのは、想像以上に「数字」にこだわっている点です。自分自身の一つ一つの行動が事細かに数字として表れるので、今の自分に何が足りていないのかが明確にわかります。これは非常に勉強になる一方で、初めは「個人戦」のような印象が強くかったです。

ただ、実際の環境はそうではなく、メンバーとの意見交換や様々なオペレーションの改善を一緒に行うなど、「一人でやっている感はない」と気づきました。むしろ「自分がいかに成果を出せるか」「チームに還元できるか」を考える環境だと感じています。

チーム全体で高い目標に向かって協力し合い、日々切磋琢磨できる環境は、私の成長を加速させてくれていると実感しています。

具体的にどのような成果を上げることができましたか?

特に強く手応えを感じた業務改善は、「架電リストの優先順位ロジック」をゼロベースで見直し、求職者との接触率と成約スピードを劇的に改善した取り組みです。この改善は、単に運用上の小手先の工夫ではなく、データ分析を通じて業務フローの”構造そのもの”を見直した点において、大きな意義がありました。

もともと私たちは、求職者の志望度、スキル適合度、転職希望時期など複数の要素を評価軸とするマトリクスを用い、架電対象者の優先順位をスコアリングしてリスト化していました。ロジック自体は合理的に設計されており、「より重要な求職者から順に」アプローチできる仕組みになっていました。

しかし、現場での運用を継続する中で、明確な違和感を覚えるようになりました。たとえば、夕方17時以降に「転職意欲が高く、かつ採用ニーズとの親和性が高い求職者」への架電が集中していたのですが、業務中、あるいは帰宅タイミングとのバッティングなどで電話がつながらないケースが頻発していたのです。

折返しも来ず、結果的に選考が遅れ、求職者のモチベーションが低下してしまう。この”選考停滞”が、コンバージョン率のロスとして顕在化していました。

課題の本質は、「重要な求職者に重要なタイミングで接触できていないこと」だと定義しました。ここから「そもそも、時間帯によって電話の接触率に有意な差があるのではないか?」という仮説を立てました。

この仮説を検証するため、過去半年間にわたる架電ログ数万件を抽出。年齢層、職種、転職希望時期といった属性別に、時間帯ごとの接触成功率(1回目の架電で通話できた比率)を集計・可視化しました。

結果は明確で、たとえば「ポジションA × 20代男性」は午前10時〜12時台が最も接触率が高く(約48%)、一方で17時以降は20%未満に落ち込む傾向があることが判明。さらに「ポジションB × 30代女性」は13時台〜15時台にピークがある、など、属性別に顕著な”時間帯バイアス”が存在していたのです。

この分析結果を受けて、従来の”静的なスコア順”のマトリクスを、「重要度スコア × 接触可能性の高い時間帯」という動的優先順位ロジックに刷新しました。

具体的には、各時間帯に「その時間における接触成功確率」を加味した重みづけを行い、リストが時間帯によって最適化されるよう自動再並び替えを設計。例えば、午前中の架電時間には「午前接触率が高い属性の高スコア求職者」が上位にくるようになり、夕方には逆に夕方帯に通話可能性の高い求職者が優先される構成にしました。

また、架電担当者が無意識に”対応しやすい人”から電話してしまう習慣もあったため、UI面でも「現在の時間帯に最も繋がりやすい順」に強調表示する設計を加えるなど、実行面でも運用フリクションを最小化しました。

この改善により、1回目の架電での通話成功率が全体で約21%改善。重要な求職者への”初期接触”のタイミングが前倒しされることで、選考全体のリードタイムも平均1.8日短縮されました。

また、接触タイミングの最適化により求職者の心理的モチベーションが高い段階での面談設定が可能となり、面談化率(接触後に面談設定に至る割合)は16%の改善を記録。

さらに、その後の選考ステージへの移行率、内定承諾率にもポジティブな影響が見られ、定量・定性の両面で”選考ボトルネックの解消”を実現できたと考えています。

この経験を通じて、仮説構築→データ分析→構造設計→運用落とし込み→成果検証という一連のPDCAが、たとえ一見地味な業務改善であっても事業成果に直結し得ることを強く実感しました。「数字を見るだけではなく、”意思決定”に繋げきる力」が確かに養われた原体験です。

また、業務を行う上で特に大切だと考えているのはクーリエが掲げる10valuesのうち「誠実であり正直であること」です。私は「立ち回りの上手さ」よりも誠実さを重視する姿勢が大事だと考えています。具体的には、求職者の良さを見つけてクライアントに伝える際、「熱量ゴリ押し」と「人物プッシュ」を強みとしています。

応募条件に当てはまらない求職者でも、その人の良いところを引き出し、条件不一致は包み隠さずクライアントに伝えた上で、求職者の良さを熱意を持ってアピールします。このアプローチでクライアントの潜在的ニーズを掘り起こし、採用につなげた実績もあります。

セールスイネーブルメントと組織貢献

今後クーリエでどのようなキャリアを築いていきたいですか?

短期的には、リーダーとしての成功を目指しています。自身の目標達成はもちろん、メンバーの目標達成支援やKPI達成の担保に力を入れたいです。また、成果を上げるためのインサイトを発見し、チーム全体に共有していきたいと考えています。

長期的には、営業効率化への貢献を視野に入れています。特にセールスイネーブルメントの観点からの取り組みに注力し、チームだけでなく事業全体へのインパクトを生み出していきたいです。

チームのKPI達成を支えるリーダーシップを発揮しながら、「誠実さと正直さ」を軸に求職者とクライアントの架け橋となり、条件不一致でも人物の良さを見出す「熱量と人物プッシュ」の強みを活かしていきたいと思っています。

クーリエで働くことで、どのようなスキルや経験を得られると考えていますか?

クーリエではデータ活用スキルを伸ばす機会が多いと感じています。実際に、データ分析スキルやスプレッドシート活用、資料作成能力、マネジメントスキルなど、様々なスキルを習得することができました。

特に、企業の急成長段階でのマネジメント経験は貴重だと思います。このような環境でマネジメント経験を積むことで、キャリアの可能性がさらに広がると考えています。

クーリエは縦割りではないフラットな組織で、所属する部門がありつつプロジェクトメンバーとしてもアサインされる体制です。適性に応じて組織を牽引するジェネラリスト(リーダー、マネージャー)や、オペレーション設計のスペシャリスト、CX(顧客体験)のスペシャリストなど、様々なキャリアパスにチャレンジできる環境が整っています。

最後に、キャリアコンサルタントを志望する方に向けてメッセージをお願いします

クーリエは「高い目標に向かって頑張れる方」「チームやメンバーと協力して成果を出したいと思っている方」に特に向いている環境だと思います。月間のチームの成約数という目標に向けて協力し合い、同期や先輩からの助言によって成長できる場所です。

未経験の職種でもトライできる環境があり、メンバー間でのコミュニケーションもしっかりとれています。私自身、営業未経験からのスタートでしたが、周囲のサポートをいただきながら成果を出せるようになりました。

半期に一度の表彰制度もあり、「自分ももっと成果を出したい」「どうしたら表彰されている方のような結果を出せるか」と日々考える中で成長できる環境です。

何より、この仕事の醍醐味は人の人生の転機に寄り添えること。求職者の方々の希望を聞き、最適な職場を提案することで、その方の人生をより良くするお手伝いができるのは大きなやりがいです。ぜひ、私たちと一緒に成長していきましょう。