クーリエism クーリエのヒトとビジョンを伝える

デジタルマーケティングの黎明期からGoogleで大規模クライアントを担当し、業界全体をリード。CMOから見たヘルスケア市場の成長性×クーリエのポテンシャル

2023年1月18日
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  • タシロ

早稲田大学を卒業し、本好きが高じて出版社に入社するが、デジタル化の波に押される出版業界の苦境を目の当たりにし、創業間もない頃の楽天株式会社に転職。 EC事業が軌道に乗ったことを見届けた2007年、日本オフィスを立ち上げたばかりのグーグルに入社し、大規模クライアント向けのシニアアカウントマネジャーとして、デジタルマーケティングの黎明期からさまざまなクライアントと業界全体をリードし、リスティング広告やYouTubeの普及に貢献する。 16年間従事しグローバルでも最古参の社員となった後、株式会社クーリエにCMOとして参画。一級船舶免許を持っており、休日は船に乗ってリフレッシュするなど、プライベートもかなりアクティブ。

マスからデジタルへのシフト、変化のど真ん中を駆け抜けて。

ータシロさんはどのような学生でしたか?

私は大学進学で静かな田舎町から毎日お祭りのような東京に上京してきましたので、楽しすぎて大学の授業にも行かずに毎日遊び呆けておりました。

当然、単位が足りず留年しまして・・・親には今でも頭が上がりません。

今考えればもっと勉強しておけば良かったとも思いますが、あのモラトリアムの時代があったおかげで社会人では仕事に打ち込めるようになったのだと親と自分を納得させております。

ータシロさんにもそんな時期があったのですね(笑)キャリアについても教えてください。

新卒では出版社に入社しました。

ただ、ちょうどその頃、出版業界の売上が減少に転じ始めた頃だったんです。本好きとしては、紙ならではの読書体験があると考えていますが、出版業界がネットメディアに徐々に侵食されていく状況に悶々とする日々でした。

本への愛情はあるものの、今後伸びていくネットメディアでチャレンジしていきたいと徐々に心が傾く中で、創業間もない楽天株式会社のサービスを知り、事業の可能性に一目惚れに近い形で転職しました。

その頃の楽天は全社員で300名ぐらいの規模だったと記憶していますが、20年前の日本はまだEC化が1%もなくてデジタルでの伸びしろがものすごくありました。

そのせいもあり事業規模の拡大のスピードはもの凄かったです。

社員に求める業務量も凄かったのですが(笑)、市場も会社もそして自分自身もすごい勢いで成長していることに安心感も感じていて、成長を実感出来るということの重要性も知ることができましたね。

ー楽天からGoogleへは、どのような経緯で転職をされたのですか?

私が楽天に入社した頃は恵比寿と中目黒の中間ぐらいのところにオフィスがありましたが、その後は六本木ヒルズに移転するまでに大きくなり、楽天球団も買収し楽天というワードが、かなり世の中で認知されEC業界では既にマーケットのリーダーとして認められるようになっていました。

楽天には5年在籍していましたが、ものすごい勢いで駆け抜けてきた分、入社してすぐの時期と比較して徐々に自分の成長スピードが落ちていることに焦りを感じ始めていました。

ちょうどその頃、予約型ではなくオークションで販売されるGoogleのAdWordsという広告があることを知り、そこからGoogleへの興味が沸き、深く調べる中で「これはすごい仕組みだ」と気付き、どうしても当事者としてAdWordsという仕組みを世の中に拡めていきたいと思い、Googleに転職しました。

ーサービスへの興味が、タシロさんの原動力なのですね。Googleも日本オフィスの立ち上げ期だったそうですね。

私が入社した頃のGoogleはジャパンオフィスでエンジニアを含めて200人も社員がいない頃で、ちょうどYouTubeが日本に上陸した年でした。今では信じられないぐらいカオスな状態でしたし、Yahooさんが検索シェアの7割以上を占めていましたので、挑戦者としてものすごい熱量で全社員が24時間働いていました!

Googleに入社した16年ぐらい前はマーケティングといえば、まだTVCMを中心としたマスメディアでのコミュニケーションが中心でした。それが今やデジタルでのコミュニケーションをまず戦略の最初に描くマーケターが多くなり、マスからデジタルへのシフトが進み、その変化のど真ん中にいられたのは良い経験になりました。

ー印象に残るプロジェクトがあれば、教えていただきたいです!

Googleでは数多くの企業でマーケティングのサポートをさせていただきました。

どのクライアント様も思い出が多いのですが・・・特に日本最大のフリマアプリを運営するスタートアップ企業の案件は、事業のスピードも早く、出来る限りインハウスでマーケティング施策を実施しようとしていらっしゃったので、とてもエキサイティングでした!

アプリだけではなくWebからの集客拡大を行ったり、YouTubeのFanFestというリアルイベントのスポンサーをしていただいたり、US進出まで、直接のサポートだったので多くの貴重な経験ができました。

現在、クーリエでも同じようにインハウスでマーケティング施策を実施しているので、このときの経験が活きていると思っています。

しっかりとしたデジタルでのプロダクトやサービスがあれば、業界も、会社も、そして自分自身も成長できる

ーなぜ、クーリエへの参画を決めたのですか?

ECやマーケティングの業界ではデジタル化が進むことによって、私が在籍していた楽天やGoogleは大きな成長を遂げました。

そこで感じたのは、拡大する業界の中で、デジタルによる伸びしろが大きく、しっかりとしたデジタルでのプロダクトやサービスを持っている会社であれば業界も、会社も、そして自分自身も成長できるということでした。

もちろんそこには乗り越えなければならないハードルや課題はあるのですが、そこを地に足のついたサービスやプロダクトを持っている会社であれば一緒に乗り越えていけると思っています。

デジタルマーケティングも浸透した中で、次に飛び込みたいと思った業界が介護業界でした。

介護業界は様々な社会課題が山積みですが、今後2025年問題もあり良くも悪くもマーケットは大きくならざるをえません。また一方でデジタルの力で解決できる余地も非常に大きく、これまでの楽天やGoogleで培ってきた私のデジタル領域での経験が活かせるのではないかなと思い、クーリエに入社しました。

ークーリエの事業には今後、どのような可能性があるとお考えですか?

みんなの介護は介護施設の紹介ポータルサイトとしては業界No1となっていますが、とはいえ、オフラインも含めると全国的な認知度はまだまだ伸びしろがあります。

介護の必要な方、そのご家族にきちんとメッセージを届けるために、デジタルはもちろんTVCMや新聞、看板広告などオフライン広告も駆使して、みんなの介護の認知を高めていきたいと思っています。

施設の紹介サービス、介護求人のどちらも、人を紹介して入居や転職が決まると、そこでユーザーへのサービス導線が切れてしまうので、周辺領域のサービスをどう立ち上げればユーザーと長く関係を築いていけるのかも考えていければと思っています。

一方で介護者向けの求人サービスについては、デジタルでの導線の確保が出来ていない状態ですのでUI/UXを含めてカスタマージャーニーから磨き込んでいく必要があると思っています。

介護業界には社会課題が山積みですので、そこを一つ一つ解決のお手伝いをしていくことこそがビジネスの種にもなると思っています。介護テックなどの多くのスタートアップ系企業が、介護業界の抱える課題を解決しようとチャレンジしています。

クーリエはみんなの介護ニュースなどのコンテンツもありますし、ユーザーと介護施設を繋ぐことをサービスとして提供していますので、そういった様々な企業のハブになるような役割も担うことが出来るのではないかなと思っています。

成長時期のダイナミズムをクーリエのメンバーにも体験してもらいたい。

ー今後クーリエをどのような組織にしていきたいですか?

幸いにも私は楽天やGoogleの急成長時期に立ち会うことができました。

この成長時期のダイナミズムをクーリエのメンバーにも体験してもらいたいと思っていますし、その中核を今いるメンバーには担ってもらえればと思っています。

そのための教育体制や環境作りはしっかりやっていきたいと思っています。また急成長する事業を支えるには優秀な人材がまだまだ足りませんので、採用活動も頑張らねばなりません。

かつて農業では若者離れや後継者不足が叫ばれていましたが、今はデジタルやテクノロジーがどんどん農業の世界に入り、農業に挑戦する若者が増えていると聞きます。介護業界の人手不足も深刻ですが、デジタルやテクノロジーの力を使って若者がどんどんチャレンジしてくれるような業界になれればと思っています。

クーリエで働くことが幸せに繋がるような組織を作っていくことと、また介護業界にチャレンジしてハッピーになる人々を増やせるように介護業界全体にも何かお手伝い出来ればと思っています。

ー成長企業でご経験を積まれたタシロさんからみて、活躍人材・のびる企業の共通点はありますか?

業界として拡大しているが一方でデジタル化やテクノロジーによる伸びしろが大きい業界というのは、チャレンジのしがいのあるエリアだと思います。

その中で課題を発見してソリューションを提供できる企業や個人が成長できると思っています。

介護業界やそしてクーリエの中にもまだまだ解決すべき課題はたくさんありますので、私はチャレンジのしがいのある会社にジョインできたなと実感しています。

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