クーリエCPOに元LINE執行役員が就任。ヘルスケア業界を牽引する事業会社の面白さと、実行に求められる解像度とは
この記事に登場する人
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イリエ
長崎大学工学部卒業。パナソニックMSE(現NTTデータMSE)に新卒入社し、同社初の試みとなるAndroidスマートフォンの立ち上げに携わる。その後グリー株式会社にてPdMとして300万以上のMAUを誇るスマートフォン向けSNSの開発運用を担当。 2014年LINE株式会社に転じ、LINE企画統括執行役員として複数国家に跨る企画・開発チームをリードした後にクーリエ参画。現在は、CPOとしてプロダクト戦略を統括。 プライベートでは育児に奮闘中。
「プロダクト」が会話の主語となるLINE。クーリエは…
ー「またすごい人が来た!」とクーリエ内でも話題に(笑)LINEでのエピソードを知りたいです。
LINEには200名くらいの体制だった時に入社したのですが、当時でも十分にメジャーなプロダクトだったのに、配属先チームは想像以上の少数精鋭で、しかも別のプロダクトを兼任しているメンバーばかりだったことが衝撃的でしたね。
LINEスタンプや新規事業などを担当していて、グローバルで億単位のアクティブユーザーを抱えるプロダクトなので、機能追加や改善ひとつにしても、サービスの規模感や市場への影響範囲は痺れるものがありました・・・
マネージャーのオファーもいただいたのですが、プロダクトづくりが好きだったので、2年間はどうにか粘って役職を避け続けてきたんですよね。最後は見かねた上司から「よろしく!」って事後報告をされて就任することになったのですが・・・そんな状況なので、執行役員に就任した際も「執行役員って何?」って検索するところからのスタートでした。
ーそれはまた別の意味で、すごい。
LINEも(・・・「も」って言っちゃだめか(笑))レイヤーがファジーな組織でしたね。でも執行役員にしてもらったことも、結果的には良かったと思います。経営陣や他の執行役員との距離感が縮まることで、それまでにない課題が見えるようになりましたし、最終的には日本と海外あわせて1000名近いチームと一緒に仕事をする機会に恵まれて、会社としての課題をより自分ごと化して考えられるようになったと思います。
ーイリエさんからみてクーリエはどんな組織ですか?
LINEでは「プロダクト」って言葉が飛び交っているんですね。クーリエも業界でシェア獲得しているコアサービスがあって似ているようなのですが、「実行」へのこだわりが強い。
たとえば目の前の課題を放置しないことや、終わらせることへの意識とか・・・属人的にならず、チーム(組織・会社)として高いゴールを目指している点もクーリエらしさと言えるかなと。
どちらが良いという話ではなくて、どこへ行っても、まずはその組織が大事にしている哲学やカルチャーを理解することが非常に重要だと思っています。
時代の最先端で、業界を牽引するプロダクトをつくる会社にいたい
ークーリエを選んだ理由と今の役割を教えてください。
まず、体制やカルチャーが固定しきっていない段階の組織で働きたいと思っていて、プロダクト組織のフェーズ感がちょうど良かったことと、採用の意思決定をしていただいた際のスピード感(決める力)で決めたような記憶があります。
そういえば経営陣の皆さんに囲まれて圧迫面接(笑)されてるときに、社長のヤスダさんが突然「もう採用で良いと思うんだけど、どう思います?」って言い始めて。本人が目の前にいるのに「いや、ちょっと…」なんて他の人たちは言い出せないですよね。内心ニヤニヤしてしまったことを覚えています。
責任範囲としてはプロダクト全般ですが、いろいろ見て考えた結果、今は主にみんなの介護求人のプロダクト改善に注力しています。
多くのステークホルダーや課題がある中で、それを限られた人的リソースで解決していくための基準作り・優先度整理が必要ですし、それを考えている中でも次々と新たな問題が起きるので、いかに既存のスピード感を損なわずに新しい試みを進めていけるかがチャレンジングなところだと感じています。
ーイリエさんはLINE以前もGREEでSNSディレクター、パナソニックで携帯電話のコンテンツ開発をご経験をされています。事業会社にこだわってきたのでしょうか?
こだわっていると思います。例えばかつての日本のガラケー市場がiPhoneの登場によって崩壊したようなレベルのパラダイムシフトが起きたとしても、それに関係なく、常に必要とされる人材でありたいので、どこでも戦えるトッププレイヤーを目指し続けてきました。
じゃあ、どうすればトッププレイヤーといえるのか。時代の最先端で、業界を牽引するプロダクトをつくる企業で活躍する必要があるわけです。
パナソニックではガラケー、GREEではSNSと、その時代ごとに「これは来る」と思うプロダクトを持つ企業と出会い、経験を積むことができました。やっぱり、注目を集める業界でシェアを獲得している企業には何かしら理由があって、その中で獲得できるスキル経験は大きいですよ。
本質的な課題の特定と、その解決のためにどれだけ努力できるか
ープロダクトマネージャーを目指す方にアドバイスをお願いできますか?
プロダクトマネージャーという職種も最近よく聞くようになりましたよね。本質的な課題の特定と、その解決のためにどれだけ努力できるかが重要です。気を付けなければいけないのは、プロダクトを改善し続けることが目的ではないということ。「そのプロダクトが誰にどんな価値を提供するのか」という根底から考えることを常に意識しています。
実は大学では情報システム工学科に在籍していて、もともとはエンジニア志望でした。エンジニアとしてのキャリアで挫折を経験した後、背水の陣で「イケイケなIT業界」へ飛び込んだのが私のキャリアのスタートです。
過去の栄光にすがらず、常に今の自分が一番やべえ(良い意味)と言えるキャリアを歩みたいです。そんな想いで今に至ります。”視座が高くて実行力が伴う人”ならクーリエでも活躍してくれそう。ぜひ一緒に挑戦していきましょう。
なんて語りましたが、家事育児に追われる休日は、優柔不断で何も意思決定ができないことが多いんです・・・外出した際にお昼なに食べるかで30分悩みますし、しかも結局なにも決められない・・・