クーリエism クーリエのヒトとビジョンを伝える

自分の領域を狭めず、何事も「おもしろがる」ことが成長を加速させる

2021年2月1日
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こんにちは。動画コンテンツなどのクリエイティブを担当しているイノウエです。

私が某映像制作会社から入社3ヵ月でクーリエに転職を決めた理由と、動画編集の枠を超えた日々の仕事についてお話しします。

幅広いコンテンツと攻めの姿勢に仕事のおもしろ味を感じる

私は美大を卒業後、某映像制作会社に就職しました。多種多様な作品づくりにかかわれることを期待して入社しましたが、待っていたのはひたすら素材づくりの毎日。素材は映像制作に欠かせないので、それ自体が苦であったわけではありません。問題と感じたのは、数年前に入社した先輩も同じ作業をしていたこと。「これが数年後の自分の姿なのか」と不安を覚えるようになりました。

入社してから3ヵ月しか経っていませんでしたが、貴重な時間を無駄にしないためにも早々に転職を決意しました。

転職先は、自分の仕事がダイレクトに成果につながっているかを実感できる環境かどうかを基準に探しました。また、一つの仕事にとらわれずに多種多様な業務に携わることができるかどうかもポイントでした。ありがたいことに、多方面からお仕事のお話をいただいていたのですが、転職サイトの求人情報の中でひと際目を引いたのがクーリエでした。

クーリエが運営している「みんなの介護」には、動画で介護の方法が学べる「みんなの介護ちゃんねる」のほか、ドキュメンタリー映画を基にした「毎日がアルツハイマー」やカリスマ介護福祉士の和田行男氏が語る「木曜和田劇場」など、多種多様な動画を活用したコンテンツがあります。クーリエなら、幅広い表現方法に挑戦できるのではと、魅力的に感じました。

また、前職は日によっては深夜まで仕事をすることもありました。そのことにより、かえって生産性が落ちているのではと感じていました。一方クーリエは、就業時間の中で業務の質を高めることを重要視しています。就業後の時間で面接をお願いしたのですが、そのときもオフィスには社員の姿がほとんどなかったのが印象的でした。

フォーマットを整え、自分は創造力を求められる「0→1」の仕事へ挑戦する

クーリエへの入社が決まり、モーションデザイナー(動画編集者)として編集部に所属することになりました。

入社初日から動画の画コンテ作成を任せてもらえたことは、今でも鮮明に覚えています。画コンテは動画作品の“肝”となるもの。一般的に入社したての新人が担当させてもらえることはめったにありません。経歴や肩書きにとらわれず、個々のスキルを見定めたうえでミッションに向かって仕事をする心地の良い環境なんだと実感しました。

その後、業務の幅を広げ、現在はコンテンツづくりに自分の手を動かすのではなく、フォーマット・ルールづくりのほうに注力しています。そうすることで、質の高いコンテンツを安定的に生み出すことができるようになります。

また、定型化された業務をフォーマット化し、自分の仕事から引き剥がしていくことで、自分しかできない、自分が本当にやるべき「0→1」の新たな企画に挑戦する機会と時間を得ることができます

そうして生まれたものの一つに、「みんなの介護」の公式キャラ「うめとこんぶ(+みかん)」のLINEスタンプがあります。「みんなの介護=楽しい猫たちのキャラ」のイメージを定着させ、ブランディングにつなげていければと思います。

企業としてのLINEスタンプリリースは、私としても未知の領域でした。社内のデザイナーともディスカッションを繰り返し、40種類のユニークなスタンプをつくり上げていきました。実はボツにしたものも少なくありません。

クーリエの人たちには「悩む前にやってみる」人が多いのが特徴です。考え抜くことももちろん重要ですが、まず形にしないことには、そこから見立てをつけることも、改善案を議論することもできません。一度アウトプットすることの重要性を皆が理解してそれぞれのミッションに取り組んでいるのだと思います。

日本を代表する映画監督・宮崎駿氏でも、アイディアが浮かばず、絵がなかなか描けないスランプに陥ることがあるそうです。そのときに彼が行うことは「とりあえず描いてみる」こと。矛盾のように聞こえるかもしれませんが、アイディアが浮かんでいなくても手を動かしたり、自分の描く絵を視覚的に捉えることが、望む結果を出すための近道だったりします。クーリエのメンバーの仕事を見ていて、この話を思い出しました。

経験するすべての物事を成長に結びつける

モーションデザイナーとして入社した私ですが、LINEスタンプのようにまったく未経験の領域の仕事を任されることもあります。テキスト記事の編集に携わることもあります。同業種の人からすれば、「それは動画編集者の仕事ではない」と考える人もいるでしょう。ですが、どのような表現手法でも“ある情報を誰かにわかりやすく魅力的なものとして届ける”という点では同じだと思っています。

どのような業務であっても、そこで得られた知識や経験は巡り巡ってシナジーを生んでいきます。私の場合、業務の幅を自ら狭めないことが、より質の高いクリエイティブづくりにつながっています。

意識一つで物事の見え方が変わってきます。経験するすべての物事を“学びの対象”と捉えておもしろがれるかが、個人の成長に大きく関係するのではないでしょうか。

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