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静かに白熱!エンジニアの自己鍛錬の場「もくもく会」に潜入

2020年10月30日
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就業後。消灯されたオフィスの会議室に集い、それぞれの作業に没頭するエンジニア達。残業に追われているわけではなく、有志による自主勉強会が行われているのです。

毎週木曜日に開発部が主体となって開催している「もくもく会」の様子をレポートします。

新たな技術と知識に触れる自由学習の場「もくもく会」

クーリエでは、毎週木曜日の就業後に開発部の有志が集まって自主勉強会「もくもく会」を開催しています(会の趣旨に賛同できる人なら、部署を問わず参加OK)。

「もくもく会」とは、スキルアップのために集ったメンバーが情報交換しながらも“黙々と”それぞれの作業や学習をする自習会のことです。

エンジニアが継続的に技術力を向上させるには、業務外でも新たな言語や知識を習得していくことが欠かせません。とは言っても、仕事終わりに1人で取り組むには気力が必要です。

仲間と一緒にやることで、程良い緊張感を保ちながら互いに切磋琢磨できる場が「もくもく会」なのです。

講師的な人が一方的に教えるようなセミナー形式のレクチャーの場ではありません。年齢や社歴に関係なく、各々がやりたいことを持ち寄り、ときには教え合うというものです。

その最大の特徴は、“仕事とは関係ないこと”をやるということ。そこで積んだ経験や新たに獲得した知識が結果的に仕事にも還元されるので、個人にとっても会社にとっても非常に有意義な場となっています。

参加者同士の交流が深まり普段のコミュニケーションも活発に

各々が学びを深める場ではありますが、参加者同士の交流も生まれています。

自宅で一人きりで作業をしていると、わからないことが出てきたときに煮詰まってしまうこともしばしば。なかなか抜け出せずに中断してしまうこともあるでしょう。

この会では近くにいる人に気軽に質問することもできるため、行き詰まりを解消することができます。また、一人では思いもつかなかった解決策やアイデアが生み出されることもあります。

作業しながらも雑談や冗談を言い合う場面もあり、「もくもく会」開催前に比べて開発部の雰囲気は明るくなったそうです。

「もくもく会」により“強み相互補完”の土壌が養われていくため、日常業務における連携プレーもしやすくなったという声もあがっています。

それは決して馴れ合いということではなく、ときには否定的な意見も受け入れ、建設的に議論できる関係性が生み出されているということです。

マネジメント業務を離れてスキルを磨ける

開発部のマネジャーであるヨクボさんは、「もくもく会」をやるようになる前には「メンバーとタスクを管理するポジションに就いてからは、現場から離れていってしまう焦りを感じていた」と話します。

仕事ではマネジメント力が求められる一方、いちエンジニアとしてやはり誰よりもコードを書ける人であり続けたいという思いがあるそうです。

この会では、参加者から仕事以外で個人が行っている取り組みについて聞くこともできるため、「みんないろんなことに挑戦しているんだから、自分も頑張らなくちゃ」とモチベーションを高める機会にもなっているとのこと。

また、「『業務の時間はここまで』ときっちりメリハリのある働き方のできるクーリエだからこそ、定期的に開催していける」とヨクボさんは語ります。

アプリのリリースまでこぎ着けることができた

この「もくもく会」。実は、今年入社したエンジニアのホリタさんが面談の場でマネジャーのヨクボさんに「自主学習の場がほしい」と相談したことがきっかけで誕生しました。

話を聞いたヨクボさんはメンバーに呼びかけ、翌週からすぐに「もくもく会」を開催。ホリタさんは毎回欠かさず参加しています。

「気になっていたコードを試したり、個人的に行っていたアプリ開発を進めたり。実際にこの機会を使って、リリースまで漕ぎ着けたものもあります」と、ホリタさん。

普段は業務に集中しているため、仕事中に会話するメンバーも限られていたそうです。「もくもく会」に参加することで話すようになった社員もいて、参加の意義を噛み締めています。

気になっていた記事を読む時間にも

「帰宅してしまうといろいろとやることがあって、なかなか新しい技術を習得する時間が確保できていませんでした」。そう話すのは、開発部のスギムラさん。

1週間に1回、仕組み的に学びの時間をつくれる「もくもく会」に新鮮な気持ちで参加しています。

スギムラさんの場合は、コードを書くのではなく、技術系記事を読む時間にあてていることが多いそうです。

気になるトピックについては、参加者に意見を求めたり、木曜の夜はいつもあっという間に過ぎているとのこと。

主体的な取り組みが自立自走する集団をつくる

開発の業務は部署内で完結するものではなく、必ず他部署との連携が必要となります。そこで、開発部では「シャッフルランチ」も実施し、コミュニケーションの活性化に積極的に取り組んでいます。

「シャッフルランチ」では普段交流の少ないほかの部署のメンバーに声をかけて、昼食がてらさまざまな話をしています。

互いのやっている仕事を理解すること、業務連絡だけでは知ることのできない意外な一面を共有すること。そういったことの積み重ねが、意思疎通を円滑にしていく上で重要でしょう。

「もくもく会」にしろ「シャッフルランチ」にしろ、素晴らしいのは「やりたい」と声を上げる人がいて、それを主体性を持って実現・実行していることです。

こういった勉強会や社内コミュニケーションの促進を目的とした取り組みは、会社側が制度として用意すると形骸化しやすいものです。

「やるべき価値があると思ったことは、自分たちでやっていく」、それが自律自走する集団につながり、ひいては事業をより高いレベルへ引き上げていくことでしょう。

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